元BLバー店員が語るBL

「元BLバー店員が語るBL」のイメージ画像

このページにたどり着いた方には説明不要かもしれませんが……念のため。BLとはBoy’s Love(ボーイズラブ)のことで、男性同士の恋愛漫画のことをさします。
「カワイイ男の子たちがイチャイチャしてるんでしょ?」
「女の人が読む漫画だし……そんな激しいエロは描かれないでしょ?」
と思っている方も多いと思うのですが、結構グチョグチョ系のR-18作品もあるんです。というか、個人的な感覚としては読者のほとんどはそっち(エロ)メインで読んでいるのではないかな?と思っています(笑)

そんなBLですが、最近は三次元の世界でも楽しんじゃおう!という人も増えてきておりまして……「BLの世界に浸れるバー」も出てきているんです。
そして冒頭に書いたとおり、私は昔BLバーのキャストをしていました。
今回はそんな私がBLを読むようになった経緯について、BLのおすすめポイントなどをしたためていきたいと思います。

なぜBLを読むようになったか

BL

みなさんが小学校高学年~中学校のとき、男子同士のおふざけってありましたよね?
今は「子どもたちのプライバシーを守ろう」という時代に変わっているので、そういうのはNGになっているのかもしれませんが……私が小学校のときは男子同士で性器の成長を見せ合ったり、猥談をしたりすることは“普通”でした。

ちなみに私は中学に入る前までは体が小さく、あどけない顔をしていたこともあり、クラスの男子のマスコットキャラクター的な感じで可愛がられていました。
中でもずっと同じ部で仲良くしていた男子はボディータッチが激しくて、周りからは「お前らホモなんじゃねえの~?」などとからかわれることもありました。
相手の男子は背が高く私とは正反対のタイプ。「ホモ~」といわれたら「次お前の番な!」と笑いに変えられちゃうタイプだったので、イジメに発展するようなことはありませんでした。

でもある日、担任の先生に呼び出しをされたことがあったんです。
「○○くんのことなんだけど……大丈夫?」
と。
まあ、先生が心配するのも無理はないでしょう。
私は休み時間になると彼の膝の上に座っていて、常に抱き着かれたり、体を触られたりしていましたから。
でも私は当時からそういうことに無頓着というか、「男同士でキモい」とか「同じ男なのに……」といった不快感がなかったんですよね。
なので、
「大丈夫。好きでやってるんで」
と答えました。
先生からは、「ほかの子の目もあるからあまり激しいボディータッチはやめようね」と注意を受けました(笑)

この話をすると返ってくる反応はさまざまなのですが、私が大学のときに出会った友達は「飛ばしあいっこしてた」なんて子もいるので、みんないろんな思春期があったんだなと思います。

ちょっと脱線しましたが、そんな思春期を経て成長した私は大学生になり一人暮らしをすることになります。
親との約束はふたつ。
「バイトと学校の両立は絶対」そして「両立ができないなら地元に戻ること」この二つでした。

でも、うちは裕福なほうではありませんし、仕送りもかなり厳しい額でした。
単位を死守しながら生活も守らなきゃいけない。

となると高額時給のバイトに手を出すしかなかったんですよね。
そこで出会ったのが「BLバーのキャスト」でした。
感覚としては女の子がガールズバーでバイトする感覚に近かったかなと思います。

そこではじめて「BL」に触れるわけですが、BLを読んだことがない私はどうしたらいいのかわかりません。
そこでバイブルとなったのがBL漫画だったのです。

先輩キャストは「こんな感じだから……じゃ!」と超適当(笑)
まあ、やってみてダメだったら体験入店のうちに辞めてね~って感じだったんでしょうね。

でも、小学校のときの経験が活き(?)、私はソレっぽい絡みを見事にやってみせました。
はじめは見られてることに抵抗があったものの、3日くらいで慣れました。

でも、ただ適当にイチャイチャしているだけじゃ女性のお客様は付いてきてくれません。
BL漫画の話が大好きなお客様が集まるお店ですから、常に話題作のチェックが必要ですし、流行しているジャンルは押さえておく必要があります。

こうして私は3年間で数百冊のBL漫画を読み漁り、自称BLマスターになりました (笑)
続けてこれたのは「面白かったから」。

BLの世界って、本当自由なんですよ。「そんなわけないだろ!」みたいなことが平気で起こる。
あと、思っている以上にエッチ。余裕で抜けるものもたくさんあります。
なので「仕事のために……」とかいうのではなく、ひとつのオカズとしてBLを読んでいました。

「あの少女漫画みたいな絵柄が無理……」
という方も多いと思うんですが(私も最初はそうでした)、最近はそういうのが少なくて、結構男性漫画っぽいタッチのものも増えてきているんですよ。

それから「お前は結局ゲイなの?バイなの?」と聞かれることがあるんですが、一応ヘテロです。
ヤンキー漫画に憧れてヤンキーになる人もいれば、スポーツ漫画を読んでスポーツを始める方もいるので、おっしゃっていることはよくわかるんですが……BLの世界とゲイの世界は似て非なるものがあるので、そこは切り分けて考えていいのかなと思っています。

BLのおすすめポイント

BL

先ほどもお伝えしましたが、単純に「面白い」。
BL愛好家みなさんおっしゃっていますが、BLって本当にジャンルが多いんですよ。一年にどれほどのジャンルが増えているんだ?と思うくらい、どんどん出てきます。
というのもポイントのひとつですね。

あと、無料でも読める。これってかなり大きなポイントですよね。
私が大学生のときはネットでポチポチ……が主流でしたが、いま男女のエロ漫画と同じように、普通に無料サイトで読むことができるんですよ。
なので、「ちょっと試しに」も全然できちゃいます。
興味はあるけどお金を払うほどではない……そんな作品も無料なら気軽に読むことができるので、おすすめです。
私は男女のエロ漫画も読みますしAVも見ますが、なんとなく今日はちょっと違うな……という日はBL漫画を漁っています(笑)
「もっと面白いエロ漫画ないかな~」
「カワイイ男の娘のエロ漫画ないかな~」
と思っている方、まずは無料で試してみてください。きっと後悔することはないでしょう。ではまた。

BLエロ漫画のBL同人ボーイズラブ│LOVE BL MANGA


TOP